IMAMURA-BUNSYOU

今村文章〜感性の文字起こし〜

健康一番

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3月11日は震災の日でもあるが母ちゃんの命日だった。

随分昔の出来事のように思えるが4年前の出来事だ。

日々の慌ただしさは時の流れを早める。

4年前から俺は何か進化したのだろうかとかも思ったりする。

人の死について公の場で詳しく書くのは辞めた。

親父の時は看取りを詳細に記録し文章にした。商売にするつもりなく描きたかったので書いた訳だが、悲しみの要素で自己表現するのはなんか違うなあなど思うようになった。

勿論、魂が揺さぶられたが故にそれを文章やら音楽などにするのだが、悲しみの共有はリアルな体験でこそなされるもんやと思うようになった。

震災関係のテレビなどを見ていると絆だ思いだと騒ぎ立てる様に嫌気がさす事もある。

悲しみってのはそっとひっそりとそれぞれの人の心におり、それは秘密のように大事ななんとも言えんもんでエンターテイメントにするべきではないと思っている。

しかしながら絆だなんやと騒ぎ立てた上で歌われる歌やら演奏にグッとくる事もある。

人の気持ちってのは純粋なもんであって、純粋な気持ちの人が奏でる音楽ってのはイイもんやと信じたいってのもある。

 

さて、そんな中俺は風邪をこじらせたようだ。

3月11日は仕事だったのだが、職場で寒気が止まらず

「こんなもん風呂入って熱燗の無茶苦茶熱いバージョン(飛びきり燗と言うらしい)飲んで寝りゃあ治るだろうが」

とその通りにしたら悪化した。

そんな夜、夢に母ちゃんが出てきた。

〜夢の中〜

実家に帰って6畳の部屋。寿司でもとろうと弟と話をしてどっちが金出すかみたいな話をしていた。俺は財布を見たら3000円しか入ってなかった。

弟は7万持っていたので

「兄貴としてここは全額寿司代を出したい気持ちはあるが3000円しかない」みたいな事を言った。夢の中でも相変わらず金が無い。

そんなやりとりをしていたら母ちゃんがガマ口を空けて2万円出して

「これですし桶2つくらい買ってきなさい」

と言った。

それだけの夢だった。

それだけの夢だったが俺は母ちゃんに会えて嬉しかった。

変な時間に目を覚まし風邪をこじらせた俺を心配してくれているのだろうと勝手に解釈しまた寝た。

 

次の日の朝になっても調子は戻らず会社を休んだ。

年に一回くらいある。

コンビニで千里眼のラーメンを買って食い一日中寝たら治った。

具合が悪いと何もやる気にならない。

年に一度くらいだが体調を崩す度に健康一番やなと思う。

全人類の99%ぐらいが思っているだろうが本当にそう思うのである。

 

3月13日

今日は朝から絶好調だった。

雨の中傘をさす子供をみて曲が浮かんだり

遊びで柴田善臣単勝馬券を買ったり

新しいフレーズが浮かんだりした。

健康一番

って曲ではないが近いうちにみなさまをビックリさせたいななどと思っている。

 

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