IMAMURA-BUNSYOU

今村文章〜感性の文字起こし〜

雨音のリズム

雨音のリズム

2013年に作曲。バンドも辞めてソロ活動を軌道に乗せたいと思っていた頃だ。

レコーディングの機材と言えばハンディレコーダーのH4nと3万円で購入したウィンドウズパソコンだけだった。

編集ソフトを買う金はなかったが、フリーの編集ソフトを多数組み合わせ録音したのを覚えている。

当時の俺は思いついたアイデアを曲にして映像つけてユーチューブにアップする事に没頭していた。

一人でお金をかけずどこまでできるかにチャレンジしていた。

曲のアイデアも架空のバンドをイメージしドラムは打ち込み、ベースとギターは自身で弾いた。

最も新しいアイデアが湧いていた時期であり、この年には「フラッシュバックソング」「雨が上がれば」「夏が終わる」「紫陽花」などの、今もライブで歌い続けている曲がボコボコと誕生した。

当時、友達の中島キオ が組んでいたLOCAL K.Kっちゅうミクスチャーバンドを観に行ったのだが、その時彼がギターで奏でたフレーズがとても印象的で家に帰って練習した。

そのギターフレーズを丸パクリした曲が雨音のリズムになった。

雨音をギターで表現したらこうなるといった実に素晴らしいフレーズで、後に俺はこの奏法を

NAKASHIMA-1

と名付けた。


LOCAL K.K - Follow Through

 

後日談だが、雨音のリズムを聴いた中島キオは曲を気に入りフレーズをパクって曲を作っている。パクらせといてそれをパクるという珍エピソードだ。

別れた彼女とよりを戻すような、全力で投げた球が壁からはねかえって来て見事にキャッチするような感じである。

 

さて、曲の話をしよう。

雨音のリズムは謎のコード二つのみ(コードネーム不明)で形成された奇妙な曲だと思う。

俺の勝手な美学として

曲のコードは少なければ少ないほどカッコイイ

ってのがあって、この曲はNAKASHIMA-1 奏法を用いた2コードのみの潔さを気に入っている。


今村 竜也 「雨音のリズム」

コチラが当時一生懸命つくった動画。

手作り感に溢れている。

自身この薄暗いジメッとした音、映像をとても気に入っている。

 

この映像を発表して2年後にアルバム「生活の音」発売。

バージョンにドラムを叩いてもらい収録されている。

雨音のリズム

雨音のリズム

  • IMAMURA TATSUYA FOLK EXPLOSION
  • J-Pop
  • ¥153
  • provided courtesy of iTunes

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歌詞

雨音のリズム

作詞作曲:今村竜也

 

雨がシトシト降って来て

乾いた髪が濡れてきて

今日一日のいやな事

全部忘れてびしょ濡れの俺がいるよ

 

行き交う人は傘さして

どこへ行くやら帰るやら

学校帰りのあの感じ

道の傍らカエルやら

 

思い出すよ 俺がいるよ

雨音のリズム

 

誰が見てるかは分からない

何を思うかも分からない

やりたいようにやればいい

自分自身のステップで

 

踊り狂う俺がいるよ

雨音のリズム

 

踊れ 踊れ 踊れ 踊れ 踊れ

 

2回目のAメロで

どこへ行くやら帰るやら

道の傍らカエルやら

のカエル韻踏みが絶妙だと自負している。

3回目のAメロの歌詞も村上春樹ダンス・ダンス・ダンスみたいで

気に入っている。

 

雨音のリズム

雨音のリズム

  • 今村竜也
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

最新アルバム「無観客試合」には弾き語り一発録りバージョンで収録されているが、

コチラもピリピリしていて良い。

ちなみにアイフォンのガレージバンドで遊んでいた時につくったバージョンもある。


今村竜也 / 雨音のリズム 2017 remix ver

これも気に入っておりライブなどでたまにやったりする。

 

さてそろそろまとめよう。

雨音のリズムはこの先もライブで歌っていくであろう今村竜也の代表作なのだが、

中島キオのセンスある奏法

NAKASHIMA-1

がなければ生まれなかった曲であるという事を書きたかった。

ありがとう。ありがとう。

彼は今シンガーソングライターとして活動している。

その才能を遺憾なく発揮し、俺にどんどん影響を与えてほしい(もうパクりません)

 

幽霊船の彼女

幽霊船の彼女

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